
Ripple CEO Rejects Claims of $5 Billion Offer to Buy Circle
リップル社はニューヨーク州の承認を受け、ステーブルコイン「RLUSD」の開発を進めているが、RLUSDの時価総額は3億1000万ドルで、Circleの615億ドルを大きく下回っている。
リップル社のCEO、ブラッド・ガーリングハウス氏は、同社がステーブルコイン発行会社Circleの買収に40億ドルから50億ドルの提案をしたという最近の報道を断固として否定した。リップル社ラスベガスカンファレンスで、ジョージタウン大学法学部のクリス・ブルマー教授との会話の中で、ガーリングハウス氏は、リップル社がCircle買収の取引を進めたことは一度もないと述べた。
ブルマー氏はX(旧Twitter)で、ガーリングハウス氏はリップル社の立場について「明確な」立場を示しており、Circleの成功を願っているものの、買収する計画はないと述べたと述べた。
これは、リップル社が正式な買収提案を行ったものの、サークル社が提示額が低すぎるとして拒否したというブルームバーグの報道とは矛盾する。コインベース社も対抗提案を行ったと報じられているが、サークル社は「売却目的ではない」と認めている。
サークル社はまもなく株式公開を開始し、評価額は72億ドル、目標株価は1株あたり27~28ドル(ティッカーシンボルはCRCL)となっている。同社は2022年に、評価額90億ドルのSPACとの合併契約を締結している。
リップル社はまた、独自のステーブルコイン「RLUSD」の開発にも取り組んでおり、ニューヨーク州金融サービス局の承認が得られ次第導入する予定だ。現在、RLUSDの時価総額は3億1000万ドルで、サークル社の615億ドルを大きく下回っている。
ブルマー氏は、リップル社の戦略は、従来の金融と暗号通貨の橋渡しを重視するものだと述べた。リップル社は最近、年間3兆ドルの決済を行う信用ネットワークであるヒドゥン・ロード社を12億5000万ドルで買収し、現実世界の金融ネットワークへの関心を示している。